あられも、おかきも、お煎餅も、米菓=全部おせんべい。そんな風に思われる事が多いのですが、実は明確に区別されています。生まれた背景も原料も全く違う。それぞれのルーツをプロが解説いたします。
■あられ・おかき・おせんべい。そもそも、原料から違います。
「おせんべい」の原料は、うるち米。
いわゆる普通のご飯として食卓にのぼるお米です。
…ちなみに。
新潟のおせんべいは「うるち米」が一般的ですが、南部せんべいは「小麦粉」を原料にしたせんべいの一種で、青森県、岩手県全域が主な生産・消費地で同地域の名物となっています。
「おせんべい」がご飯用としてのお米で作られるのに対して、「おかき」と「あられ」はお正月などにお餅として食べる「もち米」で作ります。
その中で、比較的大きなものを「おかき」、小さくあられ状にしたものを「あられ」と言います。
■あられ・おかき・おせんべい。ルーツの違い。
しかし、そのお菓子は小麦粉を原料にしたもので、現在のおせんべいとは少し異なっていたようです。
日本に伝わり「お米」で作られるようになり、残ったご飯を保存食として一般に広まったと言われています。
それが江戸時代になり、お醤油が普及すると醤油を塗ったおせんべいが商品化され大人気に。
現在のようなおせんべいになりました。
昔から1月11日は「鏡開き」と言われ、お正月の鏡餅を包丁などを使わずに、手で割って食べるというのがしきたりとされています。
その時に割ったお餅を焼いたり、揚げたりしたものがルーツと言われています。
欠いた餅→欠きもち→かきもち→おかき
こんな名前の由来と言われています。
■あられ・おかき・おせんべい。まとめ。
意外と知られていない「原料の違い」と「ルーツの違い」。
ご理解いただけましたでしょうか。
おせんべいとあられおかき、食感が違うのはそもそも原料が違うから…なのです。
その誕生のルーツを考えながら食べていただくと、おせんべいを噛んだ時のバリバリ感、おかきを食べた時のモチモチ感など、いつもよりもっと美味しく食べていただけるかもしれません。
美味しく食べていただけますように。