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加藤製菓の秘密。直売店翁家【編】

■ 加藤製菓とは。

新潟県は大手の米菓屋がひしめく米菓王国になりますが、弊社はその中でも一番小さな規模の新潟の米菓屋になります。 一番のこだわりは地元、新潟のお米100%であられおかきを作る事。 新潟の米菓屋なのだから、原料のお米にはトコトンこだわろうというコンセプトで、初代加藤三四吉の代から、新潟のお米にこだわって米菓を製造してきました。 米菓はお手頃価格のスーパー向けの商品と、原材料にこだわったお土産屋さんや百貨店向けの商品に二分されていて、弊社は新潟米100%にこだわった後者の分類になります。

■ 1990年代後半は加藤製菓、冬の時代。

原材料にこだわるあまり、商品原価が高くなりすぎて他社との価格差は開くばかり。 ネームバリューの無い弊社の商品は、まさに「知る人ぞ知る」というものでした。 商品のアピールが下手な弊社は売上が低迷し、仕事は先細り。 倒産寸前という訳ではなかったのですが、本当にお金が無い状況でした。 儲けが無いから、経費を節約するしかない。経費を節約するから、新しい事が出来ない。新しい事が出来ないから、儲けが出ないという負のループ。 良い商品を作っている。その自信はあったのですが、それを表現する方法がわからない。 この先に未来があるのか? 常に話題になるのはその話。 その一方で、BtoBのみだった当時は、菓子問屋さんに頭を下げて商品を売ってもらう日々でした。

■ お客様に近い距離で商売をしたい。

問屋さんや取引先からいただく話は、「もっと安い原材料で、もっと儲かる商品を作りませんか?」 そんなお話ばかりでした。 もう、嫌だ。 そう思っていた時に、「月々5万円で銀座の一等地にお店を出しませんか?」…と書かれた楽天市場出店の新聞広告を見て、すぐに資料請求をしました。 ただただ問屋さんの顔色を伺いながら商品を作る毎日に嫌気がさして、今でいうD2Cに舵を切って、直接お客様に商品を販売するために楽天に出店したのが2005年11月2日になります。

■ 念願の直売店「翁家」立ち上げ

楽天市場に出店した事で一番勉強になったのが、原材料のこだわり、製造方法のこだわり、商品毎のコンセプトをきちんと説明する事の大切さ。 スーパーや売店にただ置いていただくだけでは決して伝わらない商品の価値を自分たちの言葉でページ上でお伝え出来る事でインターネット上のデジタルなお取引…ではなく、あたかもリアルに接客させていただいているようにお伝えできる事の素晴らしさでした。 … そして … 加藤製菓の初めてのD2C、楽天店のオープンから遅れる事…2年。 本当の意味でのD2C(ダイレクト to カスタマー)直接お客様に商品を販売する事ができる直売店「翁家」を2007年10月14日にオープンさせていただきました。

開店と同時にお客様に来店いただき、狭い店内は人、人、人。 お店に入る為の行列が出来る状況に。 今まで菓子問屋さんなどを通じての販売では知りえなかった実際のお客様との会話に興奮した事を覚えています。

■ 新潟県知事賞 奨励賞

2012年3月13日。 新潟県産もち米にこだわって「あられおかき」を製造する弊社の取り組みに、初めて公式の評価をいただきました。

賞状 奨励賞

貴店は県内他店の模範となる素晴らしい取組を行っていると認められるので、ここに「キラッと光るいいお店」新潟県知事賞を贈ります

平成二十四年三月十三日 新潟県知事 泉田裕彦

■ 直売店だから出来る事。

楽天市場など、今ではお客様にとっては便利にお買い物をしていただける方法もございますが、直売店だからこそ出来るおもてなしもあると考えています。 例えば、お客様の好みにあわせた商品のご提案。 仕様上、インターネット通販では決まった内容のギフト商品になってしまいますが、直売店ではその場でお客様の好みに合わせた商品をギフト箱に詰めてギフトラッピングをさせていただきます。 新潟の米菓屋なのだから、地元新潟のお米にこだわろう。 このコンセプトを守り、まじめに、こつこつ。 日本の食文化を守る。 そして新潟のお米文化を守っていきたいと考えています。

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